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原書を読む楽しみ

私の人生における英語の位置づけは、米国駐在経験を通じて大きく変わりました。

その一つが、原書を読む楽しみを知ったことなのです。

 

「英語の本をとにかくたくさん読む」ことは、私の英語力を大幅にアップさせてくれました。

原書を読むようになったきっかけと、私が試した方法についてお話したいと思います。

 

駐在中に子供達が通っていた現地の小学校では、本をたくさん読むことが英語の上達に非常に重要であることが力説されていました。小学校では、『Book Award』と称して、毎月、読んだ本のタイトルを生徒に自己申告させ、数が多い生徒を表彰する取り組みを行っていました。

 

トップ10に入ると自分の名前が校内でアナウンスされるこの取り組みが年間とおして行われていることは、子供たちの読書習慣を後押しする力になっていたように感じます。特に本好きだった娘は、一度、1カ月に読んだ本が100冊を超えて、表彰されたことがありました。実は、それが、私自身が英語の原書を読むきっかけにもなったのです。

 

私は、高校の時にジョージオーウェルの『1984年』を原書で読む宿題が出て、全く歯が立たなかったことがトラウマになっていて、自分には英語の本は読めないと思い込んでいました。でも、娘が何冊も英語の本を読んでいる姿を見て、子ども向けの本なら自分にも読めるかもしれない、と思ったのです。私が最初に読んだのは、娘が読んでいた『THE BAILEY SCHOOL KIDS』シリーズの1冊でした。80ページくらいの薄い本ですが、原書の本を完読できたことが嬉しくて、そのことが私に勇気をくれました。

 

 

子供用の本を何冊か読めるようになった私が次にトライしたのは、私が好きなミステリー作家メアリー・ヒギンズ・クラークの小説を原書で読むことでした。私は、The Queen of Suspenseと呼ばれるメアリー・ヒギンズ・クラーク氏の小説が好きで、日本語に翻訳された本は全て何度も読んでいましたので、ストーリーが頭に入っていました。既に知っている内容なら原書でも読めるかもしれないと考えたことと、お気に入りの箇所が原書でどのように表現されているかを知りたいと思ったのです。

 

 

それに、メアリー・ヒギンズ・クラーク氏の小説はミステリーがメインなのですが、ロマンスも所々に散りばめられていて、英語で愛をささやく時ってどんな言葉を使うんだろう、という興味もモチベーションになりました。このようなことがきっかけで洋書を読むことに夢中になり、実益を兼ねたこの趣味が私に生きた英語力を身につけさせてくれたように思います。

 

kaoru.chujo@sowinsight.com (中条 薫)

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