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人生の質を左右する 「聴く力」- All ★American girl から学ぶListeningの重要性 –

人生の質=コミュニケーションの質

 

世界No.1コーチと言われるアンソニー・ロビンズ氏が、著書の中でこう語っています。

 

『人生で何を成し遂げられるかは、コミュニケーション力と大きな関係がある。

現代では、「人生の質=コミュニケーションの質」 なのである。』

 

では、コミュニケーションの質を高めるための方法とは?

ズバリ、最も重要なのは、「聴く」 ことなのです。

 

NLPでは、

  • 『コミュニケーションは、あなたが意図していた事や正しい言葉が使われているかどうかとは無関係である。
  • 相手の中に体験を作り出し、相手から反応を得ることがコミュニケーションである。
  • 結局は、あなたが引き出した相手の反応がコミュニケーションなのである。』

と言われます。

人は、何を話そうか、とか、どのように話をしようか、など、つい自分が発信する方に注意が向いてしまいがち。でも、大切なのは、相手の反応だということなのですね。そして、相手の反応を受け止めるためには、何をおいても、聴くことが大切ということになります。

“耳と目と心” で 「聴く」

そして、この場合の聴くは、「聞く」 ではなく、「聴く」 なのですね。

両者の違いを、

「聞く」は、門の中の “小さい耳” で、きく

「聴く」は、“耳と目と心” で、きく

と表現されることがあります。

 

なぜ、“耳と目と心” で、聴くことが大切なのでしょうか?

 

人は、五感で世界を認識しています。特に、目で見て(視覚)、耳で聴いて(聴覚)、心と身体で感じる(体感覚)、この3つの主要な感覚を使って、人は、コミュニケーションをしていると言われています。

だからこそ、相手の反応をしっかり受け止め、反応を高めるためには、耳と目と心を総動員することが必要なのですね。

 

そして、「聴く」ことで、3つの効果を生み出すことができます。

1つ目:相手が本当に言いたいこと、意図を理解できる

2つ目:相手が、視覚、聴覚、体感覚のいずれを最も好んで使う人なのかを理解できる

3つ目:質の高い良い質問をすることができる

 

人は、話している言葉の奥に、実は本当の意図が隠されていることがあります。それを理解することは、より深いコミュニケーションに繋がりますよね。そのためには、耳だけではなく、目と心が必要です。

 

また、相手が話している言葉の中に多く含まれる描写に注意を向けることで、より質の高いコミュニケーションを行うためのきっかけを掴むことができるんです。「視覚」を好む人は、話の中に映像や情景などの視覚的な描写を多く用いる傾向があります。「聴覚」を好む人は、音に関する表現、そして、「体感覚」を好む人は、心情的な表現もしくは身体の感覚に関わる描写が増える傾向が現れます。相手の傾向が掴めたら、あなたもできるだけ同じ感覚の表現を多く使ってみましょう。そうすれば、あなたの言葉が、より相手の心に響くようになることでしょう。

 

そして、質の高いコミュニケーションを生むのは、勿論、質の高い質問ですよね。

All ★American girl から学ぶListeningの重要性

All ★American girl は、Meg Cabot氏によって書かれたティーン向けの小説です。2002年にニューヨークタイムズの児童書ベストセラーリストで1位になりました。

 

Meg Cabot氏は、主にロマンス小説を書く米国の小説家で、代表作の『プリンセス・ダイアリー』シリーズはディズニーで映画化された(邦題:プリティ・プリンセス)ので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

私は、実はプリンセス系の小説や映画が好きで、プリンセス・ダイアリーから All ★American girl という本に出合いました。この本は、ロマンス小説としてストーリーも面白いのですが、実はとても奥が深くて、「聞く」 と 「聴く」 の違いについても絶妙に盛り込まれているんです。

 

『”He said that, yes,” Susan said.

“But you didn’t really listen to him, Sam.

You heard him, but you didn’t listen.

There is a difference between listening and hearing,

just as there is a difference between seeing and knowing.”』

 

これは、主人公のSamが、悩み事に対するアドバイスをもらうために、絵の先生であるSusanに相談をした時に、SusanがSamに語った言葉です。 英語では、

聞くは、hearing

聴くは、listening

という表現が使われますが、ここでもまさに、聴くことの大切さをSusanがSamに気づかせてあげているのです。

 

興味のある方は、是非 “聴いて” みてください。実は、お勧めは、Audio bookなんです。

私は、楽しみながら英語力をつけるための手段として、英語のAudio bookを良く聴きます。

特に、All ★American girlの Audio bookは、定評のあるAriadne Meyers氏が朗読をしていて、聴いていて楽しく、生きた英語の勉強にもなり、そして、とても元気が出るお勧めの1冊です。

 

※アンソニー・ロビンズ (1986) 一瞬で自分を変える法 三笠書房

 

kaoru.chujo@sowinsight.com (中条 薫)

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