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Accountability (アカウンタビリティ)について考える

Accountability (アカウンタビリティ) という言葉

皆さんは、『Accountability』 (アカウンタビリティ) という言葉をどのくらいの頻度で使っていますか?

普段の生活の中で、 『Accountability』 (アカウンタビリティ) という言葉に接する機会は、さほど多くないのではないでしょうか?

『Accountability』 は、『説明責任』 と翻訳されることがあります。

『説明責任』 の方は、例えば、メディアが政治家に対して、 「説明責任を果たしていただきたいですね」 なんてコメントするシーンがありますので、 『Accountability』よりは耳にすることが多いように感じます。

 

『説明責任』 と訳されることがある 『Accountability』

でも、

実は、『Accountability』 は、単なる説明する責任では無いのです。

そのことを理解している人も、それ程多くないかもしれません。

 

かく言う私も、その違いについて明確な認識を持つことができたのは、 以前、総務省の 「AIネットワーク社会推進会議」 に出席していた時が初めてでした。

 

『Accountability』という言葉は、1960年代に米国で作られた造語だそうです。

『Accounting』 と 『Responsibility』 が合体されたものが、 『Accountability』

 

だから、『Accountability』 というのは、単に説明することだけではなく、結果に対する責任を果たすことの意味合いが大きい言葉なのだそうです。

なので、今日では、『説明責任』 とは訳さず、カタカナで 『アカウンタビリティ』 として使われることが増えてきています。

 

AIを開発・利活用する上で最も重要な三つのことを、FAT と呼んだりします。

勿論、脂肪ではありません。

 

F: Fairness (公平性)

A: Accountability (アカウンタビリティ)

T: Transparency (透明性)

 

の3つです。

総務省の 「AIネットワーク社会推進会議」から出されているガイドラインでも、Accountability に関しては、 『説明責任』 という表現ではなく、 『アカウンタビリティ』 が使われています。

 

 経営における Accountability

最近、改めて会計の勉強をしようと思い受講したセミナーで、講師の方が、会計(Accounting)の原点として、この Accountability について言及されるのを聞いて、久々に Accountabilityという言葉に出会った喜びを感じるとともに、内容が、とても腹落ちしました。

 

会社にとって、株主/投資家 と 経営者 の関係は、

株主/投資家:「経営を任せる」+「損失をかぶる/利益を得る」

経営者:「経営を任される」+「責任を果たす」

 

だからこそ、経営者には、『 Accountability (アカウンタビリティ) 』 が求められる

 

そして、 『 Accountability (アカウンタビリティ) 』 の根幹にあるものが、自由主義

『 Accountability (アカウンタビリティ) 』は、任す・任される の関係性があって成り立つこと

そこにあるものは、信頼 と 安心

人生で大切にしたいことの一つとして、改めて『 Accountability (アカウンタビリティ) 』について考える機会になりました。

 

kaoru.chujo@sowinsight.com (中条 薫)

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